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もうひとつの京都 第3回目 『進々堂』

時の流れを受け継ぎ続ける喫茶店


掲載日 2006.4.2
大きな机と椅子の作り上げる空間
最近の喫茶店にはない大きな机と椅子。お店に入った時に一番最初に思った感想。相席になるのはちょっとと思ってしまうかもしれないが、不思議と小さい机で仕切られた空間より、自分の空間が作りやすいのである。
今ほど有名ではなかった頃の人間国宝 黒田辰秋氏に注文して創られた物。シンプルだけど、がっしりと包み込んでくれます。

ゆっくりと流れる時間を感じられる場所。
4代目店主川口 聡氏は、紛れもなくここで育ったと言わんばかりの落ち着いた口調と笑顔で語る。初代がパンの勉強をしにフランスに渡った際、カフェで勉強している学生達を見て、是非日本の学生にもこの空間を作りたい。と、設計から全て指定して作ったそうです。入り口側の大きなガラス窓は当時フランスから輸入したという徹底ぶり。お店の内外装、机、椅子は昭和5年以来何も変えていない。この大切な空間を守って生きたいからだそうです。唯一変えているのはメニューのみ。20年前から始められたカレーはオススメ。

前も京大、隣も京大のキャンパスというこの場所で、自分の時間を持とうとそれぞれの目的を持ってくるお客さんが多いため、BGMはかけない。




壁にかかったワーズワースのThe Rainbowが全てを物語っているかのように

『虹を見て感動した幼い頃の気持ち。その気持ちが失せてしまったのなら死んだ方がまし。年老いても自然の美しさに感動する気持ちを持ち続けたいと願う。』
いつまでも変わらず、自然に敬意を払っていられる自分でいたい。と。
いつまでもいい意味で変わらない「進々堂」を継いでいく者たちへのメッセージのようにもとれた。
それは、お客さんにも。。。。。。。。。。。。。。。。

ぜひ一度忘れてかけている時間の流れを感じに訪れて欲しい。お気に入りの1冊の本を持って。

 





進々堂           
           
京都市左京区北白川追分町88
TEL.075-701-4121           
          

川口 聡氏 (かわぐちさとし) 紹介

高校生の時から店を手伝い始める。いつかは自分がここを継ぐという意識はその頃から。
5年前に正式に店を引き継ぐ。パン屋の部分は弟さんが継いで毎日お店に入れている。たまの休みの日に、ギターを弾いているそうです。(一昨年までバンドでバリバリ?弾いていたそうです。)
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