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もうひとつの京都 第17回目
京扇子司 『伊藤常(いとうつね)』

日本文化の一つである京扇子を 守り続けてきた京扇子店 「伊藤常」

掲載日 2007.06.01

京扇子で有名な伊藤常は、明治37年に創業以来、先々代が作った京扇子を、先代が東京の問屋に営業をし、 京扇子の素晴らしさを伝えてきました。

京扇子の起源は平安時代前期であり、当初は木簡( もっかん) を束ねたもので、扇ぎ涼を得られるものとし重宝されていたのですが、日本経済が成長期を向かえると、 一般の暮らしの中に扇風機やクーラーが普及し始め、「扇子は時代遅れの産物」となっていったのです。
しかし、京扇子は当初の役割の他に、もう一つの顔を持っていました。
それは能・狂言・日本舞踊・落語などの芸能の小道具として用いられ、日本文化と共に歩んでいたことでした。

伊藤常は、「扇子は代々伝わる日本文化の一つであり、廃れることはない」という信念の元に、 販売を委託するのでなく、自分達で売らなければいけないという思いにかられ、昭和39年に、京都タワーデパートに第一直営店を開いたのです。
そして、直営店をどのようなお客様の要望にも応えられるお店にすべく、様々な種類の京扇子を取り揃えようと、京扇子の新たな作品作りに努めていったのです。

近年では外国産の安価な扇子が増す中、上絵を陶器・友禅染めの絵師や個性豊かな作家に依頼し、
親骨(一番外の扇骨)は一般的な竹ではなく、黒檀や紫檀を使い、異なる技術・素材を融合させ、外国産の扇子に負けない、京扇子の魅力をより一層引き出した、新しい京扇子作りに励んでいます。

今後は、京都の漆器や陶器との融合も視野にいれた京扇子作りも考えているそうです。
この様なお店がある限り、日本の扇子の九割近くがこの京都で作られ続け、必ずや扇子 ブ−ムの風がこの地から吹き荒れることでしょう。


伊藤常三代目 伊藤友隆(ともたか)さんの紹介

50代には見えない、若々しいエネルギ−を持っている人。
大学を卒業後、家業を継がず百貨店に勤めるが、家業の仕事を覚えるにつれ、京都らしい扇子の良さに魅せられていき、 今日では、伊藤常の三代目となり、京扇子業界の風興し人と言われている。
どのようにすれば、京扇子が持つ魅力が多くの人に伝わるか、日々探し求めておられます。

 
伊藤常本店                   「手づくり市」から最寄店 へのアクセス
〒605-0904
伊藤常本店へどうぞ
京都市東山区鞘町通り五条下ル2丁目大坂町376番地 京阪電車 
TEL:075-561-4131 FAX:075-561-9028   「出町柳駅」→「五条」
営業時間:午前9:00〜午後6:00     2番出口、徒歩5分
定休日 3月〜9月 日祝  10月〜2月 土・日・祝 「一木手づくり市」から最寄店へのアクセス
伊藤常ホームページ 京都タワー店 へどうぞ
http://web.kyoto-inet.or.jp/org/itotsune/ 京都市バス
伊藤常支店と地図はこちらから   206系統「梅小路公園前」→「京都駅」
http://web.kyoto-inet.or.jp/org/itotsune/tenpo.html   「京都駅」下車、徒歩2分
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