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もうひとつの京都 第24回目 『 いもぼう平野家本店 』

「あぁ、美味い!!」

海老芋と棒鱈の相性を活かした夫婦炊き
隠し味は、時間を惜しまない手間と愛
今なお残る職人さんの技が決め手だった

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掲載日 2008.1.1
  京都の「しだれ桜」の名所といえば、誰もが知っている円山公園。
  100年前は、この場所一面が田畑であったらしい。今では想像もつかないことだが。
  「いもぼう平野本店」は行楽客でにぎわうこの公園の一隅にあった。
  しかも、300年も前からだそうだ。この公園より 約200年以前に… … …


「いもぼう」とは、海老芋と棒鱈を炊き合わせたもので、
今では京都の名物料理として名高く、
おせち料理にかかせない料理になっています。
その誕生話が、話していただいた北村真理子さんの
語り口調のせいなのか、大変興味をひかれました。

そもそも、享保の昔。
九州から持ち帰った唐の芋が、この円山の地で海老に良く似た形になり、縞模様まで入った芋になったため、海老芋と名づけられました。

そこへ、新鮮な魚が容易に手に入りにくかったこの地に、何か、縁めいたように献上物として棒鱈が現れます。この山の幸である芋も、海の幸である鱈も、平野家の先祖平野権太夫氏により引き合わされたのです。

しかも、この素材の相性が抜群に良いのです。
海老芋の灰汁が、棒鱈を柔らかくし、棒鱈の膠質が海老芋の煮崩れを防ぐのだそうです。これが「夫婦炊き」の所以だそうで、一組目のカップルの誕生話です。

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そして、この「いもぼう平野本店」には、
もう一組のカップルがあるような気がしてなりません。

「平野家本店」の味を、何時でもお客さまに同じ味で出すために、その日の気候や食材の質をよむ舌を育て、書き残すのではなく、口伝の味として身につけさせる形をとってきた技の伝承。


長い時間をかけてコトコト煮込む手間を支えるために、
熱をより伝えやすくする銅釜。
今ではあまり見受けることが出来なくなった
熱を保ち易くするためのレンガかまど。
これら全て、昔の職人技なのです。
そう、これが二組目のカップルです。

そして、この二組のカップルが
「 平野家、全国只一軒の三百年の味 」 を
守っていると思っています。

ここで食事をとると、
いにしえからの「良縁」に出会える気もしてくるのです。
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    [いもぼう平野家本店]
   住所
    京都市東山区円山公園内知恩院南門前
    10:30 〜 20:30(ラストオーダー20;00) / 無休 
    http://www.imobou.net/
    TEL : 075-561-1603
    FAX : 075-525-1781
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