おじゃまします!手づくり市出展者さま Vol.9「Sow Men.」

CAUACの香月さんからの紹介で、今回は、「Sow Men.」の屋号で手づくり市に
出展している、イケメン畑瀬尚久さんの登場です。

お二人は、手づくり市で知り合いますが、大阪モード学園での先輩、後輩の間柄であったのです。

Q: 大阪モード学園出身なのですね。

「はい」

Q: 卒業されてから、何処かに就職されたのですか?

「いえ、元々物創りが好きなので、在学中から人に
 頼まれて作ったり、創ったものを売ったりしていて、
 就職することなく、今に至っています。」

Q: 最初に作ったもの覚えていますか?

「最初は紺色のブルドックワッペンのTシャツを
 リメイクしました。漂白剤をかけただけでしたが、
 思いのほかいい感じで仕上がり、次第に創ることに
 はまってしまいました。」

Q: 百万遍さんの手づくり市への出展は、
 何がきっかけで?

「創った物を、ちゃんとした場所で売りたいと思った時に、
 友達に教えてもらいました。
 最初から、それほど売れたわけではありませんでしたが、
 面白い場所だと思えたし、手づくり市の空気感が好きで…
 僕は人との話をすることが好きなので、会話をしながら
 売ることが性に合っていたのかもしれません。」

Q: もう、どれくらいになります?

「4年目になりますね。ブックカバーなども、
 最初はお客さんが生地を気にいってくれて、
 何に使うのかを尋ねたら、ブックカバーにと
 言うことだったので、
 それなら僕が作りますってことが始まりでした。」

Q: 作品を見せていただくと、可愛い帽子を
 かぶった動物たちが描かれていますね。
 絶滅危惧種などが多いのですが、
 何かメッセージをこめていらっしゃるのですか?

「いえいえ、メッセージ性はないですよ、
 単純に癖のある動物が好きみたいですね。」

Q: シルクスクリーンで作られたように見えますが、
実際はゴムの判子で、
版画のように作られているのですね。」

「良く間違われます。消しゴム判子の延長で、
 ほんとゴムの判子で作っています。」

Q: 動物が必ず帽子をかぶっているのは
トレードマークですか?

「あはは、それは僕自身がハット帽を好きで、
 最初は帽子の判子とかも別に作っていたのですが、
 動物にも乗せてみたらかわいかったので、
 御揃いにと。」

Q: そうですか。
では、その作品づくりの工程などを
教えていただけますか?

「はい。最初に、裁断した一枚布に判を押して
 絵柄づくりをします。インクは布に定着できる
 特殊インクを使い、熱処理し、2度3度重ねて
 押しているので、色落ちがしません。
 よく見てもらうと、そこから生まれる掠れた感じも、
 ひと柄ひと柄異なってきます。
 そうして出来た生地を、立体に仕上げていきます。」

Q: 素材にもこだわりが?

「ええ、ブックカバーなどは、本になじみ易いように
 蝋引き加工した帆布を使っています。
 綿と皮の組み合わせなどもしていますね。」

Q: これらの事を独学でおやりになるということは、影響を与えてくれたり、尊敬する作家さんが
いるのですか?

「僕の場合、作家さんはいないですね。
 内装や、ディスプレイは気にはなりますが、風景を見ていることが、一番の刺激になっているようです。」

Q: それで行き詰った時などは、
どんな方法で解決しています?

「自分自身を忙しく追い詰めてしまうのかな。
 落ち込むことよりも忙しくすると、ふと休んだ
 瞬間にアイデアがでたりしますからね。
 一生懸命に考えると何も出ないタイプみたいです。
 それと、デッサンや絵が下手な僕が、奇跡的に
 スケッチがうまく書けたときや、商品を意識せず、
 自分が欲しいものを考えているときに、良い物が
 作れたりしますね。」

Q: 最後になりますが、
これからの夢はなんですか?

「仕事を思いつめすぎて、病気になってしまったので、
 強い体と、自分のペースをつかめる仕事場を持ちたいですね。
 あっ、それと工場ですね。」

笑いながら語る畑瀬さんに、「SOWMEN」と言う言葉が自然と重なっていきました。

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