京都は日本有数のパン屋さんの激戦区です。
そのなかでも歴史のある北の天満宮近くに、
「Boulangerie OPERA」はあります。
店内は、
パンを作る様子がよく見えるつくりをしています。
さてどんな話が聞けるのか、
早速おじゃましてみました。
Q: 屋号のいわれを教えてください。
(小西俊さん)
「Boulangerieはフランス語でパン屋です。
フランスのパン屋さんは、パンはもちろん
ケーキもお菓子も置いてあるのです。
先々にそれらの商品も揃えたい希望もあって
名付けました。
それと『OPERA』はパリにあるオペラ座からで、
作る作業をお客様に全て見て頂こうと考えた
店の作りをし、劇場の名前をつけました。」
Q: もともとパン職人を目指していたのですか?
(小西さん)
「高校を終わり直ぐにパン屋さんに勤めたのですが、
家業が電子関連の仕事をしていて、それを継ぐ
ために呼び戻され断念しました。ですが、家業の
親会社が不調になり営業の仕事についたのです。」
Q: ご結婚は?
(小西さん)
「営業の仕事をしている時に結婚しました。」
Q: それからお店を開いたのですか?
(小西さん)
「はい、結婚してから
嫁に背中を押され開いたお店です。」
Q: どうして後押しされたのですか?
(奥さん)
「仕事をしていても生き生きした感じがなかったんです。
あたしも勢いのある性格なので、
やりたいことやらせようと。(笑)」
Q: そうですか!
お二人はどこでお知り合いになられたのですか?
(奥さん)
「中学の同級生なのですよ、同じ陸上部でした。」
(小西さん)
「結婚しても、互いに夫婦というより友達の意識も
強かったのだと思うのです。ですから何でも話せたし、
パンを作る想いは残っていたのでそれを感じてくれて
いたみたいです。」
(奥さん)
「二人が言いあっても直ぐに終わるし、またそれを
引きずるタイプでもないので前向きに行けるんですよ。
結婚しても好きなことをしてもらいたかったから
『ぐずぐずしてどうするの、やりたいなら
やれば良いじゃん!』ってな感じでした。(笑)」
Q: お幾つの時ですか?
(小西さん)
「25か6の時ですね、この嫁じゃないと出来なかった
ことですね。」
Q: なぜお店を、パン屋さんの激戦区である京都に出されたのですか?
(小西さん)
「激戦区の京都で1番になれば日本で1番、そこから世界へ出られると思ったからですね。
そのために多くのことを学ばねばならない意識もありました。
それと、食は京都といわれ料理を含む多くの職人さんがいます、その中に入りたかったこともあります。」
Q: フランスパンを選ばれたのはどうしてですか?
(小西さん)
「おいしいパンが出来る可能性はシンプルなことが一番と思うのです。
フランスパンは粉と水と塩と酵母、副材料がなくても良いんです。」
Q: OPERAさんのパンの特徴はなんですか?
(小西さん)
「口どけと風味と食感を大切にしています。
修行時代から粉にはこだわりがあるのですが、
将来はこの京都で自分で小麦を作り、
その素材を生かす『京都パン』と言える
パン作りを目指したいです。」
Q: お忙しい中で、
新しいパンのアイディアは何時考えるのですか?
(小西さん)
「僕は接客が苦手であまりお客様と話せないのですが、
嫁が市で販売した後に売れ残ったパン、好評なパンを
話してくれるので、それを元に考えています。」
Q: パン作りをしていて楽しい時はどんな時ですか?
(小西さん)
「家族がおいしと食べてくれる時ですね。(笑)」
取材中、買い物に来られたお客様が
「私もパンが好きで
京都のおいしいパン屋さんに行くけど、
ここはベスト3に入りますね。
横浜の友達がここのパンを食べたら
他のパンが食べられないと言っていましたよ。」
と特別参加で話してくださいました。
今回の取材おわりでは
「パン好きの私が食べて最高と思えるパンを作ってください。(奥さん)」
「わかりました、最高のパンを作るから最高のおもてなしをしてください。(小西さん)」
とのお二人の会話が聞こえたような気がします。
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