おじゃまします!手づくり市出展者さま Vol.63「jack-in-the-box照彩工房」

Q: 田中さんは、いろんなジャンルを
手がけていらっしゃいますが、
一番最初に始めたのは何ですか?

「元々ものづくりに興味を持っていて、
 趣味としていろんなものづくりにチャレンジ
 していました。
 本格的に仕事として始めるなら
 サンドブラストだと思い、
 そういう意味から最初に始めたのは
 サンドブラストかもしれません。」

Q: サンドブラスト(ガラス彫刻)というと、
私が目にするのはガラスに施した作品が多い
のですが、それ以外の素材にもできるのですか?

「日本ではガラスへの彫刻がほとんどですが、実際は、
 ガラス、金属、石、デニムなどいろんなものに使えます。
 彫刻仲間と私とでガラスだけではなく、色んなものに
 応用していこうと研究を始めて、陶器や木材にも
 使っています。
 現在では、サンドブラスト協会を立ち上げて、
 安価な価格で様々な方達に技術を教えています。」

Q: ボトルランプを作ろうと思われた経緯は?

「ガラスの延長線上で作っているものですが、
 海外に行った時に面白い瓶とかが捨てられているのが
 もったいなくて。
 海外ですと、環境アートというジャンルが確立していて、
 新しい作品として認められています。捨ててしまうものでも
 一工夫するだけでまた違った作品に生まれ変わっていく、
 そんなところから発想しました。
 あまりお酒が強い方ではなかったので、
 瓶のデザインに興味がいってしまったのかもしれません。」

Q: ハードルが高かった作業とかはありましたか?

「ボトルランプですね。瓶の底を抜けばいいわけですが、
 これが難しいんです。綺麗に抜こうと思っても
 瓶が割れてしまう。普通の市販の道具でやると
 ことごとく割れてしまう。
 専用のダイヤモンドカッターを作ったりしましたが、
 ドリルを使っていてあるところでどうしても割れてしまう。
 自分は文系でしたので、理系的な発想が苦手で、
 ある時、そのドリルの回転と瓶の共振が原因では
 ないかとアドバイスをもらい、試行錯誤の上、
 今の技術が確立していった訳です。」

Q: 流木にエアープランツを組み合わせての作品は前の2つとは趣が違うのですが、
どんな思いからこの組み合わせができたのですか?

「ガラスの作品をホテルに収めていたんですが、もっと面白いもんないかな?と言われ、元々趣味で始めていた
 エアープランツのアレンジメントを考え始めたんです。
 海外に行った時に目にしたエアープランツが面白くて、検疫受けて、日本に持ち込み、観葉植物をやっていた友人
 のハウスを借りて、エアープランツの栽培を始めたんです。今では、友人もエアープランツをメインで育てています。
 流木との組み合わせはボランティア活動でダムの流木を片付けたりしていて身近に感じていたのと、
 海の流木ですと塩分を含んでしまうのでダメなのですが、ダムの流木は淡水のものなのでちょうどよかったんです。」

Q: エアープランツがここまで広がったのはどうしてだと
思いますか?

「単身赴任の方たちに人気が出てきて、土が要らない、
 手入れが簡単。ということと植物ですので、癒される。
 ということから広まっていきました。
 そのうち、口コミでセレブの間で東京に広まっていったんです。
 お見舞いの品で根がないので根付かないし、土もいらないし、
 水やりもほとんど手がかからなくて変わっている。
 というところからでしょうか。
 去年の暮れからリピーターさんが多くなり、今年の春からは
 エアープランツをメインに手づくり市では展開しています。

Q: 前回のおじゃましますのバッグの河本さんも
若い人たちに教えたいことから始まったとおっしゃって
ましたが、、、。

「そうですね、技術を持っている方は後継者も欲しいし、
 若い人たちに覚えていってもらいたいと思っていても、最近は、
 日本のものづくりの技術が海外に流出してしまっている。
 本来、日本のものづくりで発展していた街が衰退していくのも
 寂しい限りです。
 最低限のことは教えるので、作りたいものを作っていけるような
 環境づくりを続けていきたいと思っています。」

Q: これからの展望を聞かせて下さい。

「今までありそうでなかったのものを中心に自分で作り出して
 いきたいです。そして、今まで私が作ってきたものを
 やりたいって人が出てきたら、いつでも技術はお教えします。
 そして、そういう人が増えて手づくり市でかち合うものが
 出てきたら、違うものをトライしていきますよ。」

Q: 最後に、屋号はどんな謂われがあるのですか?

「jack-in-the-box はびっくり箱っていう意味なんです。
 これは販売する時の屋号として使用していました。
 工房では自分の名前から照彩を使っていました。
 手づくり市では
 この二つの名前をひとつにして使っています。」

見た人に「あっ!」と言わせる
ものづくりのアイデアで溢れている田中さん、
ものづくりって面白いなぁ、
どこから始めようかと思っている人たちにとっては、
とても有難い存在と思っています。

掲載日2017.6.13

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