おじゃまします!手づくり市出展者さま Vol.67「石窯パンの郷こころ」

 小浜市にある重要伝統保存地区の神社の前にたたずむ、
 美味しい香りが漂うパン屋さん
 『石窯パンの郷こころ』さん。
 五三桐の紋が入った暖簾をくぐると。。。

Q: 久保さんがパン作りをしょうと思ったきっかけは
なんですか?いつ頃からそう思われたのですか。

「この小浜に無添加のリテールベーカリーがなかったので、
 美味しい!と思えるパンがなかったんです。それなら
 自分で作ろうと思ったのがきっかけです。そして、
 安心できるパンを子供達に食べてもらいたかったんです。
 最初は先代(ご主人の)が営んでいた和菓子屋さんの
 一角で販売していました。」

Q: パン作りは教室で習ったのですか?

「神戸とかのお店に通いながら教わりました。
 本格的になってきてからは、シェフにこちらまで
 足を運んでもらい指導していただきました。
 10年ほど前から主人が会社を辞めて、
 石窯での焼きを担当してくれています。
 私はもっぱら生地作りです。」

Q: パンの種類はフランスパンでよかったでしょうか?

「そうですね。色々ありますが、一番力を入れているのは、
 有機パン・ド・カンパーニュです。
 今年の春から京都のレストランに卸すようになり
 大きさを今までよりも3倍大きくしたのですが、
 その方が味が美味しいことに気づき、
 今では大きいサイズで焼いています。」

Q: こころさんならではの素材や製法へのこだわりを
教えてください。

「なるべく無添加で安全な素材を使っています。
 粉もフランスの有機栽培の小麦粉を使用し、
 水はこの小浜の美味しい水、バターにもこだわっています。
 そして、とにかく自然でありたい。という気持ちから
 石窯で薪を使って焼いています。

 焼き終わった灰も農家さんに畑に使用してもらっています。」

Q: パン作りの難しいところと喜びを教えてください。

「石窯の火の扱いが大変です。薪で焼いていますので、
 温度調整が難しく、10年経ってやっと窯も馴染んできました。
 火をおこし始めた時の火力と落としていきながらの焼き加減の
 調整は難しいですね。今は、主人に任せています。

 喜びは美味しいとお客様の声を聞けること。
 もちろん作っている時の楽しさはいつもあります。」

Q: お伺いしてビックリなのは建物なのですが、
いつ頃の建築物ですか? この土地とのご縁は?

「明治時代後期から使用している建物です。
 もともとは駐車場として使っていて
 主人の父が所有していました。」

Q: 屋号がパン屋さんには珍しいひらがなを使い、
紙袋に五三桐の紋がついているのが驚きだったのですが、
謂れを教えてください。

「屋号は、ある時、主人が寝ていてひらめいた!と。(笑)
 五三桐(ごさんのきり)の紋は、和菓子屋時代から使用
 していたものです。紙の袋は自然に還りやすいと考えました。」

Q: 手づくり市に出展されるようになったのはどんなきっかけですか?

「百万遍さんは、とても遠いので、
 無理だと思っていたのですが、
 知り合いから一緒に参加するから大丈夫。
 とお誘いを受けたのがきっかけです。

 昔は、ここで釣りや海水浴で訪れる方が多かったの
 ですが、最近はすっかり減ってきてしまったので、
 京都からここ小浜市に足を運んでくださる方が
 増えていただけたらという気持ちがありました。」

Q: 手づくり市に参加されていかがでしたか?

「参加して2年になりますが、
 たくさんのお客さんと直接やりとりでき、
 このパンが喜ばれるんだ。など多くの反応を
 直に感じられるので、
 自分が進化していける場所だと思っています。

 そして、別の意味でトライアスロンに参加している
 ような気持ちです。パンを作って焼いて、
 ドライブして運んで、そして売って。みたいな。(笑)

 他の出展者の方達もここまで来てくださって。
 嬉しいことです。」

Q: これからの目標があればおしえてください。

「今まで、こころの生命力溢れるパン作りにこだわってきましたが、手づくり市を通して、これからは理屈ではなく、
 お客様の感性に響くパンを作り続けていきたいと考えています。」

小浜市にあるお店の2階で取材をさせていただきましたが、こちらはカフェに
なっていて買ったパンを食べることもできます。
長い歴史を育んだ建物はとても落ち着いてリラックスできる空間でもありました。
ぜひ、一度足を運んでみてください。

福井市小浜市小浜男山39-2(八幡神社前)

掲載日2017.10.13

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