おじゃまします!手づくり市出展者さま Vol.71「マークポイント」

Q. 先ずは、屋号「マークポイント」はどういう謂れで付いたのか教えてください。

圭司さん
「法人の時の先代の社長が命名したものです。現在は法人の形態は残っていないのですが、名前だけは使いたいという妻の要望もあり使用しています。座標点という意味です。」

Q. 洋服作りをはじめられた経緯を教えてください。

知子さん
「百万遍さんの手づくり市に参加し始めて3年半ほどになりますが、最初は手づくり市で洋服を売ろうという考えはありませんでした。続けて参加しているうちに、素材の良さを知ってくださったお客さまから同じ生地で洋服は作らないの?という問い合わせや要望が増えてきたので、1年半前から洋服を手がけ始めました。」

Q.洋服作りはもともとされていらしたのですか?

知子さん
「服飾の専門学校を卒業後、アパレルのメーカー等に勤めていました。パターンと縫製に興味がありましたので、教えてもらいながらノウハウを学んでいきました。結婚してからは展示会のサンプルなどの制作はしていましたが、子育てで手一杯でしたのと親の介護もあり、一時期何もしていませんでした。
ある時、宝塚のガーデンフィールズに手作り販売の楽しいとこがあるよ。と友人に教えてもらい参加し始めたのが、市への参加の始まりです。その時はストールだけで洋服は作っていませんでした。」

Q.手づくり市に出展されるようになった、きっかけは?

知子さん
「市に参加するようになり他の市のことも調べ始め、百万遍っていう凄いところがある。と人から教えてもらいました。全国から参加していて、レベルも高いよ。と聞いて一度参加したいと思っていたのがきっかけなんです。初日は一人で参加したのですが、思ったより売れ、お客さんの反応も良かったんですね。それを主人に話したら、「え〜?次は絶対一緒に行く!どんなとこなんだ百万遍っていうのは?」となり、主人も一緒に参加し始めたのです。」

Q.マークポイントさんのお店のこだわりはなんですか?

圭司さん
「デイリーユースで心地よいものを基本に作っていきたいと考えています。クリーニングに出さないといけないのは、デーリーユースという意味ではネックになるんです。基本カシミアのストールもクリーニングに出して使っていただいて上品な風合いを残していただいても良いですが、ネットに入れて普通に洗濯してもらってもその分柔らかくふわふわになるのでそれはそれでいいようにと考えています。」

知子さん
「やはり主婦なので、クリーニングに出さなくても良いようにと考えています。生地の状態ですと洗いにくいものも縫製した後に必ず洗っています。ただ、ベルベットは洗ったら大変でした。クリーニングに出したら400円でしたので、ベルベットはクリーニングに出した方が楽です。とご案内しています。」

圭司さん
「ショップカードを入れていますので、お客さまからお手入れのお問い合わせとか来ますね。ガウチョを作る時の話ですが、とにかくパターン作りのこだわりはすごくて、用意していた生地がどんどん減っていくんですよ。自分からすると、5mm、3mmなんてそんなに変わらないだろう?と思ってしまうのですが、そこは頑固にこだわって作っていますね。」

知子さん
「ガウチョに関してはシンプルな形にこだわりました。ポケットを後ろにしかつけてないのは、横から見た時にお腹が出て見えないように。後ろ部分はウエストがゴムでもふっくらしないように何回も試作していたら、主人に違う生地でやってくれと言われたくらいです(笑)。それでも、お客さまから夏に買ったガウチョが良かったので、冬用のサイズも同じよね?と念を押されて買ってくださった時は嬉しかったです。」

Q.出展者インフォメーションに滋賀県湖東産の近江上布(おうみじょうふ)を使っていると 記載ありましたが、この生地の特徴と良さはなんですか?

圭司さん
「日本の麻(ラミー)は外国の麻(リネン)と違って少し固いので身につけるものとしては肌触りに少し抵抗がありますが、とにかく他の繊維の中でも軽くて風通しが良いのが特徴です。汗を吸ったりするのは綿生地の方が向いていますが、仕事の関係で麻の糸で色んなものを作っている機屋さんと知り合いになり、2次加工して風合いを良くした麻100%でストールを作るようになったのです。リネンもいいんですけど近江上布(ラミー)で作りたいと考えました。」

Q.出展されて良かったこと、また感じたことを聞かせて下さい。

圭司さん
「最初は生地の価格を突き抜ける感度や品質を分かっていただけるのかな?という試し試しの気持ちだったのですが、カシミアを表地にシルクを裏地に使ってストールを出したらびっくりしてくださって、値段にもびっくりしてもらいましたが、良さが伝わり買っていただき、翌年、アルパカふわふわ80%のもので持っていくとまたびっくりしていただいて、去年買ってよかったのよとお友達を連れて来てくださり、お友達も買ってくださるという。たまたま感度があったんでしょうけど、いいものは作り続けるとあの店に行くと良いものがある。とお客さまが知ってくださって。
手づくりという枠を守り続けてきた百万遍さんのブランド力がすごいと思うんですよ。その歴史によるものだと思うのですが、他よりステージが高いから良いものを理解してくださるお客さまがたくさん来てくださいます。」

知子さん
「対面販売ができるのが手づくり市の良さですね。購入していただいたお客さまの顔も見えるし、ここがもう少し良くなるととか、色んなアドバイスを教えてくださるのが嬉しいし楽しいです。」

Q.これからの目標などがありましたら聞かせて下さい。

圭司さん
「あまり夫婦喧嘩をしないようにしたいですね。(笑)
岡山のデニム、近江上布、輸入生地、それぞれの良質の生地を使って面白いものお客さまを驚かせることができるものをブレずに提供していきたいですね。そして妻の洋服と一緒に続けていけることを望んでいます。」

知子さん
「主人に百貨店で販売している商品と同じ値段つけられる良い生地なのにと言われるんですが、縫製技術にそこまでの自信が今は持てていないので、少しずつ自信を持てるようにしていきたいと思います。」

圭司さんが自信を持って仕入れてきた生地を最初に選べる知子さんを少し羨ましいと思ってしまうほど良い生地に恵まれていると感じた訪問でした。対して知子さんのあまりの謙虚なお人柄が手づくり市でのリピーターのお客さまと良い関係を築ける店舗の一つとして確立していっているんだな。と思いました。

掲載日2018.2.13

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