おじゃまします!手づくり市出展者さま Vol.107「クラフト もえ」

個性豊かな色合いが魅力的な手織り布を使って作品を仕上げている小島さんのお宅へ。

Q. クラフトもえさんの屋号のいわれを教えてください。

祐子さん
「娘の名前から取りました。」

Q. 織物に興味をもったきっかけはなにですか?

祐子さん
「30年前に手づくり品を委託で販売するお店を運営していたのですが、10年ほどしたら、作り手の方に気持ちが傾き始め、さて何を作ろうと考え始めました。子供の頃、家はカーペットを織っている工場でしたので糸を触る機会が多かったのと、高校時代は、織物の勉強をしていましたので、織への興味が強かったです。ある時、さをり織の先生の講演が近くであると聞き、聴講したところ、『これだ!』と自分の探していたものに出会えたような気持ちになり、始める決意をしたのです。」

Q. 織物を制作する手順をおしえてください。

祐子さん
「糸は、まだ自分で作るまでには至っていないので、集めてきた糸(工場で使わなくなった残糸など)を肌触り、色味を確かめながら好きな糸を選んで、まず経糸(縦糸)の長さや組み合わせを決める整形をして、織り機に経糸を通します。経糸を通せば、織り機に座って緯糸(横糸)を通して織っていくことになります。」

 

Q. 素材を選ぶときのこだわりはありますか?

祐子さん
「残糸をもらってきていることもあり、糸の種類が様々だったりしますので、経糸は、ひとつの色を基本使用するようにしています。緯糸の使い方で遊んで、模様を作るようにしています。だんだん自分のイメージに近づけるようになってきたと思います。最近は、羊の毛刈りから、原毛を染めて糸にし、腰機で織る教室に主人と2人で通っています。ゆくゆくは自分で紡いだ糸を染めて、その糸で織りたいと考えています。

Q. 創作する上においての楽しみやご苦労を教えてください。

祐子さん
「苦労と思ったことはまだありません。色の組み合わせを考えるのがとても難しいと思うくらいですね。染めも始めていますが、なかなか思った色にならない。手紡ぎの糸が思った量ができない。なので、手紡ぎの糸を染めるところまでは行かないという状況です。主人もひきこんで手伝ってもらっています。」

惠四朗さん
「そうですね。糸を紡いだり、染色したり。染色は、ユウカリで染めたりするんですが、黄色から赤に変わっていく過程で混ざるとオレンジになるんです。昔、トンネルの中で光っていたオレンジ色(ナトリウムランプ)に近い色になります。ユウカリの色は想像外で楽しいですね。」

Q. 作品のレパートリーを教えてください。

祐子さん
「ストール、帽子、カバン、洋服などですね。仕立ても自分でしています。織った布地を無駄にしたくない気持ちもあり、ゆったりした作品が多くなっています。

Q. 小島さんはどんなきっかけで手づくり市に出展されるようになったのですか?

祐子さん
「お店を運営しているときに、デパートなどにも出店していました。その時に、手づくり市の話を聞いて、いつか参加してみたいという気持ちは持っていましたが、普通にお客さんとして遊びに行っていました。車がないと出展はできないと考えていましたので、主人の定年を機に3年前から参加させていただいています。

Q. 手づくり市に出展されて良かったことは?

祐子さん
「楽しい。
お寺の雰囲気も素敵ですし、その場所で自分が出展できるのも楽しいです。市に来られるお客さまがとてもおしゃれで、出展者さんも個性があって素敵です。おしゃれなお客様が購入してくださり、作品を褒めてくださることがとても嬉しく思っています。」

Q. これからの目標があれば教えてください。

惠四朗さん
「染めることを極めていきたいです。」

祐子さん
「主人が染めた糸を織っていくことです。

糸が大好きな祐子さんと染色を始められたご主人との合作が楽しみの「クラフトもえ」さん。毎回が発見の連続と自分の思っているものに近づいて行くのが楽しい、楽しいと終始楽しい連続のインタビューでした。作品には、楽しさがたくさん詰まっていることでしょう。
織りの工程は、多くの工程があり大変な部分も多いのですが、それさえも楽しい。と話していたのが印象的でした。

掲載日2021.3.13

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