おじゃまします!手づくり市出展者さま Vol.109「かすみ亭」

手づくり市の屋号ではひらがなで出展されている「かすみ亭」さん、嵐電龍安寺駅の近くにあるお店で取材をさせていただきました。(撮影の時だけマスクを外していただいています。)

Q. いつからこの仕事をはじめられたのか?差し支え無ければそれまでの経歴などを教えてください。

誠さん「10年ほど前でしょうか?酒蔵で蔵人となって働くようになってからになります。酒蔵でも甘酒は作っていましたからね。昨年、甘酒一本に心を決めたところです。それ以前の職業は話すと長くなりますので、またの機会に。」

Q. どんなきっかけで、米糀や酒粕を使った食品を作ろうと
思われたのですか?

雅子さん「主人が酒蔵で働いていた時の酒粕がとても美味しく、友人の間でも好評でしたのでこれなら売れるのではないか?と思い最初に思いついたのが弘法市でした。出店出来るようになるまでは紆余曲折ございましたが、許可を得て販売を始めたら飛ぶように売れて大喜びしました。」

誠さん「酒粕の他に、酒粕甘酒も提供していたのですが「なぁんだ酒粕か?麹の甘酒じゃないのか…」と言われることが多く、悔しさのあまり麹で甘酒を作るようになったのが『京淡雪』製造のきっかけです。酒粕は季節商品ですが甘糀は季節に関係なくて現在のかすみ亭の主力商品です。糀は奥が深くてまだまだ勉強不足ですが、乾燥粉末糀はきっとこれからブームになると思っています。」

Q. 甘酒の効果について教えてください。

誠さん「平安時代の頃から、甘酒の記述があったと聞いています。江戸時代には甘酒売りがいて、滋養強壮のために庶民に売り歩いていたよう

です。5~6年前でしょうか?「飲む点滴」という謳い文句で流行り始めて、現在も夏冬問わずスーパーに甘酒が陳列されていますね。ブドウ糖や豊富なビタミン、必須アミノ酸、食物繊維など健康効果は学術的にも証明されていると私は思っています。甘酒はどんなものにも相性が良くて、ミルクや柑橘系のジュースを始めとしてあらゆるものとブレンドできます。」

 

Q. 購入した際にレシピなどの印刷物がついていて素敵だと思い
ました。こちらはどなたが?

誠さん 「私たちは、“京淡雪”を“甘酒”というよりお料理に使える調味料としてご提供しています。甘味のほかに豊富なアミノ酸で旨味も増します。そんな京淡雪を使った簡単なレシピをパンフレットに掲載しています。私が見様見真似で四苦八苦しながら作っていますが、まだまだ語りつくせない部分や新しいレシピはホームページに掲載して充実を図ろうと思っています。」

Q. 奥様は、お仕事以外で何かされている事があるとお聞きしたのですが。

雅子さん「声楽をやっております(笑)。クラッシックです。そのおかげで市でも声が通るので掛け声が遠くまで聞こえると言われたことがあります。元々、ブティックを営んでいましたので、接客は好きです。歳を追うごとに準備などに追われる市などの参加も減らしたいと考えたりしましたが、コロナ禍で参加できない日々が続いた時に、お客さまとのお喋りによって楽しい思いをさせていただいていたんだなぁと、改めて気付かされました。」

Q. これからの目標がありましたら教えてください。

誠さん「今までの方のを読ませていただいていて、きっと「目標」聞かれるよって話してたんですよ(笑)。先日、当店にもHACCP(ハサップ)※1が義務化される通知が来ました。食品衛生の取り組みだけではなくて、老い先短い私たちに何ができるだろうと考えました。「健康に良い商品の販売」というだけではなくて、SDGs(エスディージーズ)※2な世の中に少しでも貢献できる商品を作ることではないかと…。「ビニール容器の商品を売っているくせに!」と言われるかもしれませんが、だからこそ当事者が考えなければならないことだと痛感します。大それたことはできないけれど、ほんの少しでも近づいていけるように残りの時間を夫婦で営んで行けたらという目標が生まれました。」これからのかすみ亭を暖かく見守っていただけたらと思います。」

※1 HACCP
 「Hazard(危害)」「Analysis(分析)」「Critical(重要)」「Control(管理)」「Point(点)」
 の5つの単語の頭文字に由来する、衛生管理の手法。
※2 SDGs:Sustainable Development Goals)
 2015年国連サミットで採択された2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標。
 17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓って
 います。

お店の内装はガスの配管以外は、ログハウスの大工を始めとする今までの経験で培われたノウハウを生かして自らによるDIYとお伺いし、究極の手作り食品と思わずにはいられませんでした。

掲載日2021.5.13

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