おじゃまします!手づくり市出展者さま Vol.134「工房 花実ーh a n a m iー」

代表者の逸見さんは大阪、共同出展の岡本さん(逸見さんのお母さま)は横浜からの出展。
もう一人の共同出展者の吉岡さんは広島(取材には不参加)という遠距離参加ということで、
大阪からおじゃまします初めてのオンライン会議ツールでの取材となりました。

Q. 岡本さんが革のバッグを作るようになったきっかけはなんですか?

岡本さん「ファッションデザインやサンプル作りの仕事に携わっていました。ある時、生地屋さんで端材の革が手に入ったので、革のバッグをつくりたかったこともあり、つくってみたところ娘婿が気に入って使ってくれたことがきっかけです。」
逸見さん「『自分でつくれば、壊れた時や使い方を変えたい時に、自分で直しながら長く使えるのでは・・・』と服づくりと同じ感覚で、母は革バッグづくりも気軽に始めたようです。 」

Q. 岡本さんのバッグでこだわっている事、特徴などを教えてください。

岡本さん「洋服の邪魔にならない、カジュアルアイテムとしてのバッグを意識してつくっています。」

Q. 京都から遠くはなれた横浜からのご出展のきっかけはなんだったのですか?

岡本さん「娘が大阪に嫁ぎ、また『百万遍さんの手づくり市に出展してみれば』と勧めてくれたことがきっかけです。横浜の自宅近辺でも、百万遍さんの話が挙がってきたりしていたので、全国でも有名な手づくりマーケットという認識です。」

Q. 作品作りを長く続けていくにはどんな事に配慮をすると良いですか?

岡本さん「つくりたいものをつくると、興味を持って使ってくれるお客さまがいる。そのシンプルな繰り返しが励みになり、自然と続けられています。今では百万遍さんの手づくり市に出品・参加すること自体がとても楽しみになっています。」

Q. 娘さんの逸見さんのバッグ作りのきっかけは?

逸見さん「手づくり市に出展する際の接客、ディスプレイ、そして販売する作品の検品を手伝っておりました。母の作品を検品し、接客でのお客さまの要望等を聞いているうちに自分でも色々と思うことが出てきました。使う側からの要望を母に伝えるばかりの1年が経った頃に、母から『つくってみたら?』と言われたのがきっかけです。その時のアドバイスが、『つくるなら最初の1つから販売する気構えでつくりなさい。』でした。そこから母の作品を観察する姿勢が変わったのです。最初の1つが並べたその月に売れて、お客さまが自分の作品を買ってくれたという喜びに変わりました。
ものづくりは好きでしたが、最初の職業は営業職で、その後建築士を目指して会社を辞め、京都で6年間二度目の学生生活を送りました。そんな中、友人に連れられて初めて行った百万遍さんは、『大人の縁日みたいだなぁ。』という印象でした。今では母と私にとって、作品を見ていただき、販売する大切な場となっています。」

Q.共同出展者の吉岡さんはどんな、きっかけで参加されるようになったのですか?

岡本さん「私の甥っ子です。子供の頃から手先が器用だったので、誘いました。彼は、お財布とかポーチを始め、手縫いで色々とつくっています。」

Q. 革のバッグを長く使うための手入れ方法などがありましたら、教えてください。

逸見さん「革の種類も色々あり、それぞれお手入れ方法があるとは思いますが、私たちが使用している革は、肌のお手入れと同じと考えています。時々、使用頻度に合わせて手入れしていただいた方が、長く良い状態を保てると考えています。ご購入の際にお伝えしております。長くご使用していただいている方は、消耗品部分のメンテナンスのご相談や簡単なお手入れをさせていただいております。 百万遍さんの手づくり市の際にお持ちいただければと思います。」

Q. 最後に、屋号の言われを教えてください。

逸見さん「屋号は妹が『はなみちゃんがいい』と提案してくれました。『花実』は、『花も実もある人生とか暮らし』、花=デザイン、実=充実した中身(使い心地)、その両立を意味します。私たちの目指す作品コンセプトにぴったりでした。また母には『工房』は付けたいとのこだわりがありました。漢字に意味を込めるとともに後ろに『ーh a n a m iー』と添えて、ソフトなイメージを付け加えました。」

毎月参加するのは、販売というより行事感覚でのご参加と話してくださった逸見さん。服飾からの発想をする岡本さんと建築設計のノウハウから組み立てていく逸見さんの二人が目指す、身体に沿って馴染むシンプルなバッグ。『見えないところの細部までこだわってつくっているので、ぜひ見るだけでなく触って確かめていただきたいので、お待ちしています』と元気よく締めていただきました。

掲載日2023.9.13

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