「ひがし」さんは、東秀雄さんと奥様の真知子さんの共同出展です。
代表の真知子さんは大の「手づくり市」のファンだそうで、友達が出展されていたこと
もあり、手づくり市にはよく遊びに来られていたそうです。
秀雄さんは会社勤めをされていて、一つの大きな仕事をやりとげたられた後に
出展を決められました。
出展当初、販売された物のなかに秀雄さんが30年も前から貸農園で育てていた
こだわりの瓢箪があります。
そして、この瓢箪がこの後のお二人の人生を変えていきます。
Q: 東さんは手づくり市に出展されて
どれくらいになられますか?
「会社をやめてからですから、
ちょうど10年になります。」
Q: それ以前に
何かつくられたことはあったのですか?
「瓢箪ですね。
瓢箪も種類がたくさんあって、
色や形にこだわると飽きることもないです。」
Q: 今はお子さんが遊ぶための木工作品が
多くありますが、これらを作り始められた
きっかけは何ですか?
「ベルギーに孫がいて、息子のおもちゃだった
木の機関車をみたら自分でも作れる気がして、
孫の喜ぶ顔見たさに作ったのがきっかけですね。」
Q: もともと作ることはお好きだったのですか?
「手先は器用でしたね、
だから作り始めたらいけると思いました。」
Q: 木の角に丸みがあって、
子どもへの配慮がよくされていますよね。
市ではどんな方が買われていくのですか?
「90%の方が孫の為に買われるおばあちゃんです。(笑)」
(真知子さん)
「先日、もう一人孫が出来たので同じ物を作ってほしい
と頼まれました。
やはりそう言う時は嬉しくなりますよね。
木の温もりで子どもの感性を育ててほしいと願っています。」
Q: 奥様は何を作られているのですか?
(真知子さん)
「私も作ることは大好きで、主人のサポートだけでは
つまらないので、 今まで蓄えてきたものを
小出しにしながら、籠やお雛様や浴衣地を使った
洋服などを季節に合わせて作っています。
これが不思議と売れちゃいうんです(笑)」
Q: 作品に対して
互いに意見を求められることはありますか?
(真知子さん)
「ありますよ、でも言うとムカついた顔をしますね。
その後で納得してくれたら、
一緒においしく御飯を食べますけど。(笑)」
Q: ご夫婦仲良く出展されるための
ポイントはなんですか?
(真知子さん)
「普段は関わり合いをもたないことですね。(笑)
それと笑顔になれるもとは、市の売り上げは
夫婦でもきちんと分けることです。帰宅したら、
メモをしていた自分の売上分をきちんと貰います。(笑)」
Q: 出展料はどうされているのですか?
(真知子さん)
「それは主人が払います(笑)」
Q: お二人の作ること以外の趣味はありますか?
「自然農園と旅行ですね。」
(真知子さん)
「毎月2回の売上から貯金して旅行資金を貯めています。」
Q: 本当に仲がいいですね。
最後にこれからお二人がやっていきたいことを教えて下さい。
(真知子さん)
「主人は土日なら昼から飲み出すほどお酒が好きで、
定年になったらどうなるのか先々が不安でいっぱいでした。
それが手づくり市に出展したら、作ることに一生懸命で、
信じられませんでしたがお酒の量が減りました。
市でも周りの人に色々教えてもらい、
お客さまと作った物の話をして繋がりがもて、
私は今がとても幸せです、こんなに幸せになれると
思いませんでした。(笑)
最初は10年、70歳までやろうとはじめたことですが、
それをむかえた今は、80歳までは…
「いや、最初は後5年だな。頑張りたいと思っています。」
(真知子さん)
「年寄りは、若い人が増えている市ではどうかな…
そんな思いもありますが、作ることが大好きなので
やっていきたいと思います。」
Q: いえいえ、市では80歳の方も元気で
頑張っておられますし、色んな年代の方が
集うからこそ、色んな作品が見られ
楽しめるのだと思います。
(真知子さん)
「年寄りは、若い人が増えている市ではどうかな…
そんな思いもありますが、作ることが大好きなので
やっていきたいと思います。」
<後記メモ>
取材のあと、ふと思いました。
今の幸せを獲得できたのは、最初の出展時にこだわっていた瓢箪があったから… …
瓢箪があったから、この幸せを呼び込めたのでは… …と。
明日から「ひがし」の瓢箪は、幸せ呼び込む「福瓢箪」と命名したいですね、
いくつになっても作り続け、手づくり市でお会いしましょう!!