今日は、第一印象から生き生きした感じを与えてくれる「A.N.T.words (アントワ-ズ)」さんこと、
小倉典子さん、羽淵富代さんの工房におじゃましました。
Q: 屋号の意味を教えてください。
(小倉さん)
「最初は3人で始めたので、
各々の名前の頭文字をつけて、A.N.T. そして
words は話し合うの意味で、皆がお客様と混じり合い、
話し合って商品を作っていきたいとの思いで名付けました。」
Q: 小倉さんが、洋服を作ることを
仕事にしようとした経緯はなんですか?
(小倉さん)
「母がオーダーメイドの仕事をしていて、
ずっと母のミシンを踏む後ろ姿を見てきました。
ですから自然に私も洋服を作る方へ進もうと、
洋裁学校を2年、研究科を1年学び
会社へ入りました。
その後結婚してブランクもあったのですが、
子どもが小学校へ入り自分も好きなこと、
自分の出来ることをしてみたくなって
洋裁の会社に入りました。」
Q: そこで羽淵さんと出会われたのですか?
(小倉さん)
「会社の新規プロジェクトで一緒になりました。
でも、そのプロジェクトが解散になり会社に残った人も
いましたが、二人とも解雇になりました。(笑)
退社後すぐに彼女から電話相談があり、
面白いものを持っている子だと感じていたので、
何かが出来るような気がして、
次の就職が決まるまで洋服を作らないかと誘ったんです。」
Q: 羽淵さんがそのお誘いに乗られたのは?
(羽淵さん)
「何か自由な物が作れる気がしたのかな…」
Q: お二人の歳の差はありますよね。
(小倉さん)
「あります、あります12歳ですね(笑)」
Q: 小倉さんから見た羽淵さんは
どんな感じですか?
(小倉さん)
「とにかくまじめですね。
それに土台がしっかり出来ている人なので、私も勉強になることがあります。
私が市に出て販売し、彼女が工房で制作をしていることもありますが、
全く安心で指示を出していかなくて良いんですよ。」
Q: 羽淵さんはどうですか?
(羽淵さん)
「え、えっ、話をしやすいんです(笑)」
Q: お二人はどの位のお付き合いになるのですか?
(小倉さん)
「15年になりますね。
最初はかるいのりから服を作り始め、
彼女が手づくり市を教えてくれて出展して11年。
市からも周りの方からの仕事も増えて、
工房にもお客さまが来てくださる様になりました。
ここまで自然の風にのって力まずに来た感じです。」
Q: 生地選びにはお二人で行かれるのですか?
(小倉さん)
「はい、二人で1日中まわります。
同じ生地を大量に買って、同じ物を作れば良いのかも
知れませんが、私たちにはその習慣がないんです。
お客様のことを考えて一着分は作品に、
もう一着分は生地で残します。
フルオーダーだと高くなるのを
セミオーダーで作らせてもらったりしています。」
Q: 洋服の特徴はなんでしょうか?
(小倉さん)
「着て疲れないことですね。
でもカジュアル過ぎず、
お出かけのおしゃれ感を保っているように作っています。」
Q: 生地の色選びも素敵ですよね。
(小倉さん)
「女性は何歳になっても好きな色デザインがあります。
でも年代により様々な体型の悩みがあります。
先日も70代のお客様が、ビビットなピンクのブラウスを
購入されました。背中の丸みをカバ-した
ふんわりブラウスで、
とてもお似合いでした。
Q: 仕事以外で楽しんでいる事は何かありますか?表にあったバイクは?
(小倉さん)
「彼女は以前はもっと大きなバイクでした。(笑)」
(羽淵さん)
「いえいえ、私は映画にいきます。(笑)」
(小倉さん)
「私はストレスが溜らないので。 人に恵まれ、仕事も楽しいし、日々楽しんでいます。」
Q: それが若さの秘訣ですかね。
手づくり市の出展者さんたちから
小倉さんが若く見える秘訣を聞いてくるように
指令がありましたよ。(笑)
最後にこれからの目標はなんですか?
(小倉さん)
「ずっとアパレルの仕事に携わっていけることです。」
A.N.T.wordsさんは、洋服以外にショールなどの小物も作られています。
今は仕事もめっきり減りました着物生地からのリメイクなどは、形見や生地を無駄には
したくないとの思いから、仕立屋としての仕事も頑張って続けていくそうです。
以前の「和シャツ」は屋号からは消えましたので、お間違えないように宜しくお願いします。
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